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紙芝居

Elizabeth

先輩
22 Apr 2003
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こんにちわ みんなさん!

最近友達がそれを送ってくれました。 誰かが紙芝居を覚えてるよい年でしょうか?
(Is anyone here old enough to have personal memories of such paper plays coming to their town or village ?)


多分、日本にしかない(なかった)ものだと思います。
今、あるかどうか分かりませんが、ボクが子供のころにときどき近所にやってきまし
た。
紙芝居を始まる前に、アメやせんべいを売るのです。ボクが見たのは1960年頃の
ことです。
動かないテレビみたいな感じで紙芝居屋さんは絵をめくりながら、セリフをしゃべり
ます。
絵は10枚程度で、紙芝居屋さんが自分で書くことが多かったらしいです。
ストーリーは単純で、正義のヒーローが悪者をやっつけるというものが多かったです
ね。
ものの本によると、昔、映画に音声がなかったころ、弁士という商売があって
映画のストーリーにあわせて、俳優のセリフを客に向かってしゃっべっていました。
そのうち映画から音声がでるようになり、弁士たちは職を失っていくわけですが、
その当時の日本の景気はどん底で、他に仕事もなく多くの弁士は紙芝居屋
となって生計を立てるようになったということです。でも、テレビの発達で、196
0年代の後半には商売としては、ほとんどなくなってしまったようです。
ボクの行った小学校には、紙芝居がいくつか置いてあって、国語の授業のときに
生徒が他の生徒に読んで聞かせるということがありましたね。大好きでした。
 
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こんにちわ Elizabethさん!

紙芝居ですか、これまた和風な話ですね。 😌

紙芝居といわれてもどのようなものか想像(そうぞう)できない方は、マンガを連想(れんそう)してください。大きな紙にマンガを書いて、それを紙芝居のおじさんが読み上げてくれるというものです。おじさんが臨場感(りんじょうかん)豊(ゆた)かに読み上げてくれる物語は、マンガとは一味(ひとあじ)違った楽しさがあり、テレビが普及(ふきゅう)する以前の子供たちに人気の娯楽(ごらく)でした。

この紙芝居、日本の景気(けいき)と非常(ひじょう)に深いつながりを持っています。というのも、景気が悪くなって失業(しつぎょう)した人が、元手(もとで)いらずで始められる仕事だったため、不景気になると紙芝居屋さんが街中にあふれました。

この紙芝居で人気のあった作品といえば「黄金バット」! 金色に輝く髑髏(ドクロ)のマスクに黒マントという、およそヒーローには相応しくない出で立ちの主人公が、悪いやつらを次々にやっつけてゆくという物語。今見ても非常に恐ろしい姿をした主人公なのですが、なぜかこれが大人気。黄金バットは子供と失業者のヒーローでした。

テレビの普及(ふきゅう)で街頭(がいとう)から紙芝居の姿は消え、代わりにテレビの中でアニメが増えてゆくこととなります。やはり動かない絵では、台詞(せりふ)や効果音(こうかおん)のある動く絵には勝てませんでした。しかしこの紙芝居がテレビアニメに与えた影響(えいきょう)はとても大きく、こうした下地があって日本のアニメは大きく育ったのではないでしょうか?

ちなみに紙芝居は、小学校や街の図書館(としょかん)に今でも置かれているので、簡単に楽しむことが出来ます。アニメやマンガに慣(な)れ親(した)しんだ現在の子供には、新鮮(しんせん)ではないでしょうか? 😄

なんぎ
 
ありがとう 南木さん!

日本も昔という今ではかなり違っています。 ですから、
現代の日本人も昔の日本を少し見るようで興味深いと思いますね。
そして私も昔の話聞くのが大好きですよ。

でも紙芝居はどんな感じのものでしょうか? (紙芝居はどんな物のように見えるかあまり想像出来ませんね) たとえば、インターネットで見たものは今のアニマより新聞コマ漫画のように似ている思います。。。。
 
こんにちわ Elizabethさん!

でも紙芝居はどんな感じのものでしょうか? (紙芝居はどんな物のように見えるかあまり想像出来ませんね) たとえば、インターネットで見たものは今のアニマより新聞コマ漫画のように似ている思います。。。。

そうですね、新聞などに載(の)っているコマ漫画を連想(れんそう)してもらえると分かりやすいと思います。それでは、紙芝居について説明しましょう。

「紙」は、文字どおり"paper"ですね。「芝居」は"drama"。直訳(ちょくやく)すると"the drama on paper"となるのでしょうか? つまり、大きなイラストを何枚(なんまい)も用意(ようい)し、そのイラストを元(もと)に読(よ)み手(て)が物語を聞かせるという娯楽(ごらく)です。物語に、分かりやすいように大きなイラストがついていると言ったほうが理解しやすいでしょうか? たくさん挿絵(さしえ)のついた小説を思い浮かべると、紙芝居に近いかもしれません。
さて、この紙芝居ですが、だいたい10~15枚程度のイラストで1つの物語となっています。それぞれのイラストの裏側(うらがわ)に物語が書いてあり、聞き手に対してイラストを見せながら、読み手はその裏に書いてある物語を読んで聞かせるというのが基本的(きほんてき)な形です。1つのイラストで1つの場面が描(えが)いてあり、次のイラストにはまた次の場面が描いてあり、物語の場面がすべて絵で表現されています。このイラストを見せながら物語を聞かせることで、子供たちにも話がわかりやすいようになっています。
もちろん読み手は登場人物の台詞(せりふ)から、状況の説明、また擬音語(ぎおんご)や擬態語(ぎたいご)など、すべてを一人で説明しなければならず、とうぜんイラストには一切(いっさい)文字が入っていません。文字が入っていないので、文字を読むことの出来ない小さな子供でも紙芝居を楽しむことが出来ます。
この紙芝居で難しいのは、読み手がひとりですべての説明をしなければいけないこと。老人が登場すれば、老人のようにしわがれた声でゆっくりしゃべり、老人がしゃべっているような声を出さなければいけません。若い女性が登場したなら、元気よくハキハキと、女性らしく話さなければいけません。また恐ろしい話は小さな声でゆっくりと、勇(いさ)ましい話は大きな声で元気よく、まるで役者のように話さなくてはいけません。

みなさんは子供の頃、両親から絵本を読んでもらったことがあると思いますが、たくさんの子供が同時に楽しめる絵本、それが紙芝居だと思ってください。そのため紙芝居の絵は大きく描かれており、子供たちに絵を見せたまま物語を語ることが出来るように、物語は絵の後ろにかかれているのです。

どうでしょう、少しは"紙芝居"がどのようなものか想像できたでしょうか? 😌

「読み手」とは、物語を話す人です。
「聞き手」とは、物語を聞いて楽しむ人です。
「手」が読んだり、聞いたりすることではありません。 :p

なんぎ
 
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