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日本の人は病気への態度

Elizabeth

先輩
22 Apr 2003
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こんにちわ みんなさん!


多分これはちょっとつまらない問題ですが。。。

私の去年のホームステイの母さんの体調は悪く最近40~50日間ほとんど1日中ベッドで寝ています。そして去年もそこに住んでいる間に全部で50日間ぐらいほとんど一日中ベッドで寝て込んでいました。生まれて始めてその問題について聞きました。アメリカでは「落ち込んでいる」とか「ホルモンの病気」とか最初の診断のひとつをさせると思うでしょう。日本では同じようなことというかな?主人は親しい友達ですが奥さんはよく知っていないので直接に彼女になにもいわないほうがいいと思います。

それに極度の疲労し食欲を失う以外にもほかの症状か分からないです。一年間一回程の定期的に「軽い慢性疲労」のような病気が出てくるそうです。そして毎度は前回よりますます重いくなると思います。不思議なことですね。
ここから仕方がないですがこの状況のことがちょっと心配です。

主人は「病気のことを聞くと{奥さんは}不機嫌になってしまうのであまりききたくないのです」こういうことです。「気力が沸かないのだろうだけの問題」という信じているでしょう。それは問題に対する東洋的な対処の仕方でしょうね。

私ならそんなに具合が悪いのなら大きな病院でよく診てもらった方がいいと思いますけれど。土曜日と日曜日の2日間ずっと寝て過ごすこともありますがこんなことをすると僕の体調が崩れます。50日間もこんな生活を
していたら健康な人でも病気になってしまうと思います。

でも一般的にこの件には巻き込む人は「現在のところの成り行きに任せよう」様な態度をとるみたいです。日本ではこれは普通のことというかな?

なんとなくその件を静観する態度していようと思います。😄
 
こんにちわ Elizabethさん!

Elizabethさんが話されている女性は、やはり精神的な病気か更年期障害によるうつ病でしょう。日本では、さまざまな日本的習慣の理由により、精神的な病気を恥と考えます。ですから日本では、精神的な病気にかかっている人は病院に行きませんし、病院に行って医者から精神的な理由による病気だといわれても納得しない場合が多いです。そのため医者も、患者に精神的な病気だと直接言わない場合がありますし、そもそも病気の原因が精神的な理由にあると断定しない(できない)医者もいます。
アメリカでは、精神的な病気についても、肉体的な病気と同じように診察・治療が行われていると多くの本で読みましたが、日本では考えにくいことです。日本では、医者も患者も、病気の原因を精神的な理由にしたがらない傾向にあります。
そのため、精神的な病気の患者は、病院にも行かず医者にもかからず、成り行きに任せながら我慢するということがままあります。
ですが、日本でも肉体的な病気の人はすぐ病院に行きますよ。:note:

南木
 
ありがとう 南木さん!

そして特に伝統的に病気についての日本人の考え方はいろいろ「気」という言葉の表現の影響を大きく受けていたのかな?

難しいトピックですが自由に考えさせてくださいね。

エリザベス
 
Last edited:
こんにちわ Elizabethさん!

昔の日本人は、病気を呪術的に考えていました。そのため、「気」と病気はとても密接な関係がありました。そしてその考え方は、今でも日本人の心に残っています。それに病気と言う言葉の中にも、「気」という言葉があるでしょ?:D

南木
 
こんにちわ 皆さん!

南木さん、

私の言いたかったのは「昔から伝統的に日本では病気や病気の症状を表すとき"気"という言葉の影響を受けてきました。」ということがちゃんと分かりましたね。返事を読むととてもうれしいです。私にとってこれはまだ難しいテーマですが渡し時にはとてもいい勉強になりました。🤩

そして現代の日本語でも日常に使う「気」という言葉の表現を教えてください。特に人と人との間の関係と関係がある「気」の言葉に対する総合的な理解に達成したいと思います。たとえば、「気を回す」とか「気を利かない」とか「気を使う」とか「気が利く」とか「気を配る」ような表現の使い方を習うのに興味があります。(この気という表現漢字が間違ってごめんね。)ありがとう。

気という表現、言葉は日本語とは切っても切れないものですが誰にもはっきりと説明しにくいものだと思うけど。昔から自然に感情表現や言葉の一部として使われてきました。英語に訳すのに最も難しい日本語のひとつでしょう。

エリザベス
 
Last edited:
こんにちわ Elizabethさん!

「気」という言葉を使う表現は、たくさんあります。それは「気」が、日本ではとても大切だからです。この「気」の表現を完全に覚えられれば、Elizabethさんはもう日本人ですよ。;)

では、「気」という言葉の表現を説明する前に、そもそも「気」とは何かについて説明します。

「気」とは、もちろん中国の思想が起源なのですが、簡単に言うと生命現象を表しています。なぜ「気」が生命現象を表すのかについて説明すれば、東洋の思想や宗教について説明しないといけないので、ここでは省略します。ただ、人間は肉体(body)と魂(soul)からできていて、その魂に当たる部分が「気」だと考えてください。また、西洋の「魂」と東洋の「気」の違いは、魂が人間の中にしか存在しないのに対し、「気」は生物すべてに存在するということです。動物にも植物にも「気」は存在します。そして地球を一つの生命体だと見なすガイア思想で考えるならば、地球にも「気」が存在します。少し長くなりましたが、「気」は生命の源だと考えてください。

では、「気」を使った表現にはどのようなものがあるのでしょう。

単語としてよく使う言葉に「気持ち」、「元気」、「病気」、「気合」、「天気」、「空気」などがあります。
「気持ち」は、feelingですね。「気」はsoul、「持ち」はhavingを意味しています。つまり「気持ち」は、one's soulを意味しています。ただ、この場合の「気」(soul)は、bodyと反対の意味ということなので、より正確に言うとspiritやmindという意味が強いですね。one's mindと言えば、よりfeelingに近いでしょうか?

「元気」と「病気」は、どちらも健康に関係する言葉です。「元気」は"healthy","high spirited","cheerful"と訳されますが、「元」の意味は「さいしょ」です。だから「元気」は「さいしょの気」を意味します。すべての生き物は、さいしょは健康です。この健康な状態が「さいしょの気」、つまり「元気」です。でも病にかかったり怪我をしたりすると、「気」が悪くなります。この状態が「病気です」。そして病気が治ると、「さいしょの気」に戻るのです。ですから「元気」は、病も怪我もない健康な(もとの、はじまりの)状態を意味しています。そしてこの言葉は、もちろん動物や植物にも使われます。

「気合」は、「気を合わせる」という意味です。「気を合わせる」というのは、自分の「気」と相手の「気」を合わせるという意味で、努力して自分の気を相手に合わせるということで、「集中する」(concentrate)という意味になります。

「天気」は「天の気」、つまり空の気(the sky feeling)ということになります。もちろん英語では、「天気」はweatherになるわけですが、東洋では生き物以外にも魂があると考えます。だから空にも「気」があるわけです。空の気分が良ければ晴れで、悲しいと雨なのでしょう。ちなみに人間の気持ちが悲しいとき、日本語も英語でも「曇る」(cloud)といいますよね。

「空気」は「空の気」、つまりinvisible soulもしくはnothing soulになります。英語ではairです。「気」は生命の源ですが、この「気」は他人にも影響を与えると考えられています。例えば、声援を受けると元気が出ます。これは、自分の気が相手の気に良い影響を与えるからです。そしてこの空気が、この「気」を伝える役目をしているのです。ちょうど声が空気の振動によって伝えられるのと同じだと考えてください。だから、生き物でない空気にも「気」という言葉が使われています。

「気」の説明が長くなったので、今日はこのあたりにしておきます。ここまででの説明の重要点は「気は魂(精神)である」と、「気は互いに影響を及ぼす」ということです。思想的なことなので理解は難しいかもしれませんが、このことがわかれば「気」の理解は簡単です。そして「気」がわかれば、日本人の考え方もよりわかるようになると思います。

次回は実際の言葉の使い方の説明をしますので、もし今までの説明でわからないことや、言葉の使い方でわからないことがあれば質問してください。それではまた・・・。

南木
 
こんにちわ Elizabethさん!

気にはいろいろな表現がありますが、ここでは人と人との間の関係を説明したいと思います。

「気がある」という言葉は、関心があるという意味です。今自分の気持ちが、対象の相手や者にあるという意味です。これは肯定的な意味での関心で、好きという感情を表しています。
例「わたしは彼に気があったの」

「気を引く」は、ちょうど「気がある」の反対で、相手の関心をこちらに向けるという意味です。自分に関心を持ってもらいたいときに、相手の注意を引きたいときに「気を引く」という言葉を使います。
例「だからわたしは、彼に話し掛けて彼の気を引いたの」

「気が合う」は、相手の気と自分の気が合うという意味で、考え方や関心が同じという意味があります。
例「そうしたら、彼ととても気が合ったの」

「気をつける」は、気を相手につけて注意するという意味です。「気がある」という言葉が肯定的なのに対し、「気をつける」は否定的な意味があります。危険に対して気を向けるという感じでしょう。
例「そりゃ最初は気をつけたけど、すぐに信頼できる人だとわかったわ」

「気を遣(つか)う」は、自分の気を相手に送ることを意味し、それは相手の考え方や立場を思いやることを意味します。「気を使う」とも書きますが、この場合は自分の気を相手のために使うという意味になりますが、相手の考え方や立場を思いやることを意味するのは同じです。相手の立場に立って物事を考え、そのための便宜を図ることを意味します。また「気を配る」、「気を回す」も同じ意味です
例「だから、ぜんぜん彼に気を使わなくて良かったもの」

「気が利く」は、気が敏感に反応するという意味で、どんなことにも頭の回転が速く、その場にふさわしい行動をとっさに行うことができるということです。
例「それに彼はとても気が利いて、わたしがのどが渇いたと思ったらすぐに飲み物を用意してくれるのよ」

「気の置けない」は、相手に気を合わせなくても相手の気が分かるという意味で、非常に親密な人間関係を意味します。気を使ったり、気をつけたりする必要のない、非常に親しい人に使います。
例「もう、彼とはすぐに気の置けない親友になっちゃった」

「気が咎(とが)める」は、自分の気を非難するという意味で、道徳的に間違ったことをしたときに感じる罪悪感を表します。
例「でもあんまりにも彼が魅力的だから、ちょっと気が咎めたわ」

「気に入る」は、相手の気が抵抗なく自分の気の中に入るという意味で、好きになるという意味です。
例「だって、わたしのどこをそんなに気に入ってくれたのかわからないんだもの」

「気が知れない」は、相手の気持ちを知る(理解する)ことができないという意味で、否定的な意味で使われることが多いです。
例「本当、彼の気が知れないわ」

簡単に気についての表現を書いてみました。英語でも同じ表現になるかはわかりませんが、大まかな意味は把握できると思います。もし質問があればしてください。また、「例」の部分だけを読むと、一つの文章になるようにしています。それで例の雰囲気をつかんでもらえれば、より理解しやすいと思います。

南木
 
こんにちわ 南木さん!

南木さんは私と同じくらいこのトピックに興味があったらいいです。
文章をほとんどわかりました。これから何もかも質問が頭に浮かんだ時は書いてみます。

まずもし肯定的な意味の気という表現を極端に取られたら否定的になると思いますか?たとえば、先日「気を使う」が否定的な意味で用いられているアドバイスをもらいました。わたしはつまらないもののことを心配過ぎていたので「気を使うけれどしょうがないですね」と言われてくれました。でも私にとって(気付けている限り?)気持ちと相手の考え方や立場を思いやりの関係があまりなかったと思うのです。「気を使う」という表現が意味は広くのかな?

じゃあ、間違いがあると思いますので訂正をお願いします。
エリザベス
 
こんにちわ Elizabethさん!

南木さんは私と同じくらいこのトピックに興味があったらいいです。

日本語の質問を受けることは、わたしにとっても楽しいですよ。それは、わたしも日本語の勉強ができるからです。現在の日本人は、日本語に詳しくありません。だから、わたしにとっても日本語の勉強になります。;)

まずもし肯定的な意味の気という表現を極端に取られたら否定的になると思いますか?

どのような場合でも、感情や状態によって肯定的な言葉が否定的に取られる場合はあると思います。
例えば、「あいつは気が多いからな」という言葉で説明します。「気が多い」というのは、「気がある」という意味で使う「気」がたくさんあるという意味で、「多くのものに関心を持つ」という意味です。
ただしこの言葉は、肯定的な意味と否定的な意味があります。「あいつは気が多いからな」というと、「彼はさまざまなものに興味を持っていて、とても社交的で、活動的です」という意味があります。これは肯定的な意味です。しかし、同じ言葉でも否定的に使うと、「彼は浮気者で、他の人々とはたくさん話をするのに、我々とは話をしない。とても付き合いの悪い人間だ」という意味になります。:eek:

「気を使う」という言葉も、場合によっては肯定的にも否定的にもなると思います。普段は、「気を使う」と言う言葉は肯定的ですが、親しい人に「気を使う」と言うのは「あなたは親しい人ではない」というのと同じ意味なので否定的な意味になります。

日本語だけではなく、どこの国の言葉も、感情と状況によって同じ言葉でも意味が違いますよね?:)

南木
 
Originally posted by NANGI
こんにちわ Elizabethさん!

「気」という言葉を使う表現は、たくさんあります。それは「気」が、日本ではとても大切だからです。この「気」の表現を完全に覚えられれば、Elizabethさんはもう日本人ですよ。;)

では、「気」という言葉の表現を説明する前に、そもそも「気」とは何かについて説明します。

「気」とは、もちろん中国の思想が起源なのですが、簡単に言うと生命現象を表しています。なぜ「気」が生命現象を表すのかについて説明すれば、東洋の思想や宗教について説明しないといけないので、ここでは省略します。ただ、人間は肉体(body)と魂(soul)からできていて、その魂に当たる部分が「気」だと考えてください。また、西洋の「魂」と東洋の「気」の違いは、魂が人間の中にしか存在しないのに対し、「気」は生物すべてに存在するということです。動物にも植物にも「気」は存在します。そして地球を一つの生命体だと見なすガイア思想で考えるならば、地球にも「気」が存在します。少し長くなりましたが、「気」は生命の源だと考えてください。

では、「気」を使った表現にはどのようなものがあるのでしょう。

単語としてよく使う言葉に「気持ち」、「元気」、「病気」、「気合」、「天気」、「空気」などがあります。
「気持ち」は、feelingですね。「気」はsoul、「持ち」はhavingを意味しています。つまり「気持ち」は、one's soulを意味しています。ただ、この場合の「気」(soul)は、bodyと反対の意味ということなので、より正確に言うとspiritやmindという意味が強いですね。one's mindと言えば、よりfeelingに近いでしょうか?
こんにちわ南木さん!

ちょっと難しい概念でしょうね。でも最近は土居健郎氏の「甘えの構造」で
「気」と「心」と「腹」ような現像の違いのことを何か読みました。その説明によると「心」と思想のほうが「気」と思想より幅が広くって実質的で深いことでしょう。心は「感情を表現ができるところ」とか「感情自体の基礎」ですが「気」は
つかの間の魂を移動」という生命現像です。心は存在ような物質です。 気は形だけです。「心」という言葉に比べて「気」という言葉を使う表現は、意味がたくさん有るけど。

いや、近いうちにもっとよく説明をしてみたいと思います。:p
 
Last edited:
最近、土居健郎氏 の 「甘えの構造」 で、 「気」 や「心」、「腹」等のような表現の違いについて読みました。 その説明によると「心」の方が「気」の概念より 幅広く、実質的で深いという事です。 心は「感情を表現出来る所」で、気は「つかの間の魂の移動」 と言う生命現象だそうです。 心は存在する様な物質で、気は 形だけとも書かれていました。「心」と言う言葉を使う表現より 「気」という言葉を使う表現の方が たくさんあると思うけど。
 
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